同じ戯曲なのに、日本語も役者も別。新宿で二つの『Proof』を見比べる
同じ物語を観に行っても、耳に入る日本語から違う。11月26日(木)から12月1日(火)まで、新宿眼科画廊のスペース地下で『ひとつのproof、ふたつの証明』が上演される。デイビッド・オーバーンの戯曲『Proof』を、二つの団体が翻訳・演出・出演者をそれぞれ替えて、同じ劇場で交互に上演する企画だ。
「カヌーは川の上」の『Proof』は小林桜子の翻訳、安童有都の演出。「Level19プロデュース」の『証明』は黒澤世莉が翻訳と演出を担う。物語の中心にいるのは、数学者の父を亡くした娘キャサリン。父の残したノートと、そこに書かれた証明をめぐって人間関係が動いていく。登場人物が同じでも、言葉や演じ方で何が変わるのかを観客が見比べられる。
各団体4回ずつ、計8回の上演。一般券は3800円、両チームを1回ずつ観られるセット券は7000円で枚数限定だ。たとえば11月28日(土)は13時に『証明』、19時に『Proof』。翌29日(日)は12時に『Proof』、18時に『証明』と順番が入れ替わる。同じ日に二つを観る予定も組めるが、上演回は別々なので、目当ての版と日時を合わせて選びたい。
さらに11月30日と12月1日の14時公演後には、観劇した人向けの哲学対話が予定されている。約1時間、参加無料で、この2回以外の公演を観た人も参加できる。舞台を観て浮かんだ問いを持ち寄る時間まで用意された企画。同じ戯曲を二度観るだけでなく、その違いから自分が何を受け取ったか考える入口にもなりそうだ。