主人公の心を、複数の「栞」が見せる。新宿の『人間失格』は身体で語る

主人公の記憶や感情を、複数の「栞」が表現する。11月26日(木)から29日(日)まで、新宿の劇場「雑遊」で上演予定の舞台『人間失格』には、そんな役割を持つ存在が登場する。太宰治の小説をもとに、コンテンポラリーダンスや身体表現を組み合わせる作品だ。制作会社のUpalupa Entertainmentが10月13日に公演内容を発表した。
「栞」たちが担うのは、大庭葉蔵の記憶、感情、幻想、他者から見た姿などを舞台上で見せること。物語の外側から語る「私」、物語の中で生きる葉蔵、その内面を表す「栞」という異なる視点が交わる構成になっている。愛しながら恐れたり、笑いながら孤独を感じたりする矛盾を、俳優の動きや声でも描くという。葉蔵本人の言葉に加え、周囲の身体表現から心の動きを追える仕掛けだ。
舞台を象徴する色は、紫とオレンジ。制作側は、紫に孤独や欲望、死の影を、オレンジに温もりや生命力を重ねている。脚本・演出は小池樹里杏。葉蔵役はダブルキャストで、「紫」の回は榎本響、「暁」の回は雨宮希雄が演じる。チケットを選ぶ際は、希望する俳優と公演回の表記を合わせて確認したい。今回は公演グッズの物販を設けないことも発表されている。
公演は4日間で全8回。26~28日は15時と19時、29日は13時と18時に開演する。一般前売は5,500円、当日は6,500円で、いずれも税込。会場の住所は新宿区新宿3-8-8と案内され、予約フォームは制作会社の発表ページに掲載されている。公演回ごとに出演者や出演役が異なるため、日時と配役を確認して申し込もう。現在の残席、上演時間や入場に関する細かな条件は、予約時に確認が必要だ。